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2005年 東京宝塚劇場

4月23日マチネ 東京宝塚劇場

    【日比谷への道】
     昨年の東宝エリザの後、「来年は月組でエリザをやる」と聞いた私は、日本版エリザベートの原点である宝塚を見たいと思い、カード会社の抽選やプレイガイドの先行に申し込むも、全て玉砕……「友の会」に入っていても取りにくいと言う宝塚、しかも関西在住の人曰く、加熱ぶりは異常だと言わせる東京公演、恐るべし!でした。一般発売日、電話とネットでは埒があかないので近所のぴあ窓口に駆け込み……同じような人が4・5人いて妙な連帯感^^; お店のお姉さんに、片っ端から調べてもらい、何とかS席をゲットできました。いや〜〜凄まじい争奪戦!!もし取れなかったら、本気で次の週に宝塚大劇場に遠征するつもりでしたから(笑)
     それから1ヶ月あまり、まずはエリザの総復習ということで、東宝エリザのCDを聞きまくり……というか、それしか音楽を聴いていない?!会社の行き帰りは2004年ハイライトを、家では2001年ライブ版を聴くのが日課でした☆  あと、宝塚のあの世界に慣れるために、本屋で雑誌を読んだりテレビを見たり……正直、独特のメイクやきらびやかな衣装、男役のしぐさ、思わず笑ってしまうというか(ファンの方、ゴメンナサイ^^;) 嫌いなわけではないのです。今まででも、テレビで面白そうな演目だと思うと見ていましたし。そういえば、私が見る時はなぜか宙組が多かったんですよね。「望郷の彼方へ」とか……縁があるのかなぁ〜


    【宝塚、初体験!】
     4月23日、すみれの花の世界に行ってまいりました。日比谷駅から東京宝塚劇場へ……隣が日生劇場なんですけど、その横を通りながら「来年はここでベガーズ・オペラ♪内野さんのミュージカルだぁ♥」なんてアホなことを考えてました……「今日は月組エリザでしょ」と自分でツッコミ^^;

     今回の月組エリザ、やはり最初に東宝版を見ているせいもあって、ついつい比較してしまったので、まっさらな目では見ていないんですよね…多分。その上、私はうっちー病患者だし^^; そこのところは大目に見てやってくださいませ(^∧^)


    第1幕第1場:「プロローグ」
    いよいよ始まりました。今回は楽曲がすべて頭の中に入っているので、舞台そのものに集中できました。梅コマ時の課題だった主演者全員を区別すること、できたような、できなかったような……東宝版と違って全員女性、背丈もそんなに差はないし音域も限られているので誰がどこで歌っているのか分からなくて(;_;) でも、無意識に私も口ぱくで歌ってました。「だ〜れ〜も〜し〜ら〜な〜い、しんじ〜つエリザベ〜ト」って…

    トート閣下の登場場面、東宝版はゴンドラでしたが、こちらは舞台中央の台からドドーンと登場!彩輝トート、かっこよかった〜〜黄泉の帝王の威厳が出ているし、死者や黒天使を従えてる感じでGOO☆

    第2場:「ポッセンホーフェン城」
    瀬奈シシィ、可愛かったです*^_^* 元々は男役の方なので異色のキャスティング。普通の娘役との比較は、テレビでしか見たことがないので偉そうなことは言えないのですが、東宝版の一路シシィと比べたら、十分可憐で自由で世間知らずでカワイイお姫さまでした(注!一路さんも素敵でしたよ。ただ、ちょっと大人すぎる面が……)

    第4場:「冥界〜シシィの部屋」
    「愛と死の輪舞」、これを聴くために来たんですよ!宝塚版で生まれた名曲で、こちらではテーマとなる歌。私が一番好きな歌なのです。彩輝トートがどう表現してくれるか、期待と不安で胸がドキドキ☆ 聴いてみての感想は……全体的にテンポは速かったです。歌詞も最後が違う!東宝版だと「どこまでも追いかけていこう」ですが、宝塚版は「どこまでも追い詰めていこう」になっていました。追い詰めるって……あのぉ、好きな人を追い詰めたら嫌われるのも無理ないですよぉぉ〜〜〜っていうか、十分追い詰めてましたよぉぉぉ〜〜〜

    彩輝トート、歌い方はフレーズを切らずに流れるような感じ。内野トートの歌い方にどっぷり浸かっていた私はちょっと違和感を感じましたが、こちらも悪くはない!音程は安定してました。この点は安心して聴ける?!←当たり前か^^;

    シシィの寝室から立ち去るシーン、切なかった〜〜宝塚の方はトートメインでシシィとの恋愛ストーリーになっているので、許されない恋に落ちた表現をしても無理がないんですよね。「生きたお前に愛されたい」と言いつつ命を返したことを悔いる感じが出ていてグッときました。もしかして私、彩輝トートに惚れ…ちゃっ……た?!

    第7場:「天と地の間」
    初風フランツ、かっこよかったです。東宝版のフランツは存在感がなくて(ファンの方、ごめんなさい。誠実で優しい歌声の鈴木&石川フランツも好きですよ^^;)、マザコンで情けない男にしか見えなかった私。初風フランツは宝塚の男役の基本に忠実に演じられているように感じて……あれこそ「女性が求める理想の男性像」なんですよね、きっと。女性の私が望んでいるしぐさやセリフ、気遣いなど全部やってくれそうな雰囲気。しかも、男性相手だと女性には分からない未知の部分があるんですけど、男役はやはり女性なので、絶対に理解できない男性の部分がなくて100%理解できる気がするんです。このフランツなら結婚したいかも(お断りですよね…笑)。

    トートが「予定が狂うのはオレじゃない。ハプスブルグ家だ」と言ったシーン、これを聞いて、宝塚版エリザでは、トートがハプスブルグ家の滅亡に一枚かんでいたことになっているんだと確信しました。東宝版ではトートとシシィの関係が??な部分があるので分からないのです。

    第8場:「結婚式」
    宝塚版は最初からトートが歌うんですね〜銀橋の真ん中での妖艶な座りポーズ、ニクイなぁ〜〜(^^*)

    第9場:「舞踏会」
    「最後のダンス」のダンスシーン、さすがです。黒天使もトートダンサーズに比べると重厚さはないけどその分軽やか。トート・オン・ザ・ステージといった感でした。内野トートはシシィにフラれてちょいとすねた雰囲気を出していたように思ったのですが、こちらは「黄泉の帝王の高〜いプライド」全開の雰囲気。周りで踊る黒天使と共に死の集団一丸となって踊って怖いけどかっこいいなぁ〜と思いました。

    第11場:「天空」
    瀬奈シシィの「私だけに」、普通の娘役にはない強さがあるのでエリザベートのイメージにはぴったりだと思います。欲を言うなら高音になるとくぐもった声になるのが気になります。もう少し伸びやかに歌ってもらえると嬉しい……

    歌の後の、トートがシシィの持っていた短剣をとって再び命を返すシーン、宝塚限定なんですよね〜さすが主役=トート閣下だわ(^○^)ここで「愛と死の輪舞」がリプライズ。「ただの少女のはずなのに…(中略)…生きたお前に愛されたいんだ」とここで再び繰り返されることで、トートの愛の物語であることを再確認させられる。「愛と死の輪舞」&「闇が広がる」は様々な場面でリプライズされるのでテーマは一貫して分かりやすい。ただ、まとまりすぎてて深みがないなぁ〜と感じるところもあったんですよね。あまりに“少女マンガ”的になってしまっているようで。

    実は、この時の私、彩輝トートの後ろに内野トートを見てたんですよ^^; 内野さんだったらどんな演技するんだろうって考えてた不届き者です。反省はしないけど…(>y<)

    第13場:「ハンガリー訪問」
    あのぉ…シシィの三色旗のドレス、今回はちょっと地味?!っていうか…三色に見えなかったんですけど。深緑と白のドレスだったような???

    第15場:「シシィの居室」
    初風フランツ、やさしいなぁ〜〜きっと、悪い人ではないけど育ち方が違いすぎるからシシィを愛してるのにすれ違ってしまうんだろうなぁと同情してしまいました。私なら扉を開けてる??なんてね。

    シシィがトートに「出てって!あなたには頼らない」と言って部屋を出て行った後、ドアにもたれ掛かって苦悩の表情を浮かべるトート、許されない恋に苦しむ一人の男でしたわ。切ないな〜〜まさにプロローグの「ただ一つの過ちは皇后への愛だ」ですね。

    第17場:「更衣室〜鏡の間」
    はっきり言います。私は東宝版の幕切れの方が好きです!!階段の上にいるトート、下にいるフランツ、彼らに目もくれず一人堂々と階段を下りていくシシィの三重唱がいいんです。だからトートが銀橋で目立っていようとフランツと同じ高さで歌ってほしくなかったんです(T^T) しかも鏡の間に出てきたシシィ、東宝エリザの時は息を呑むほど艶やかで強くて「おぉぉぉ〜〜」って圧倒されたんですけど、今回は普通にきれいだなぁ〜と思うだけでそれ以上でも以下でもなかった。まぁ、主役がエリザベートになるか、トートになるかで違ってくるので仕方ないのかもしれませんけど。それにしても残念だぁぁぁ〜〜

    〜幕間の一コマ〜
    パンフレットやグッズを見たいと思い、劇場1Fの売店へ。ポストカードにビデオに雑誌に等など、たくさんあるのね〜と感心していると……楽譜が置いてあった棚に見覚えのある表紙の絵が!!東宝エリザの楽譜だったんです。真ん中に一路シシィ、後ろに内野トート&山口トートがぁぁ〜〜やっぱり素敵です☆内野トート……彩輝トートに惚れかけていた私は心の中で「浮気してゴメンネ〜」と勝手に反省^^; 何だか無性に会いたくなってしまいました。

    第2幕第1場C:「私が踊る時」
    「私が踊る時」も大好きな曲です。宝塚版では、エリザベートのソロから始まる1番がカットされています。歌詞も東宝版は「踊る時は〜」ですが、こちらは「踊るなら〜」になっていて違うんですよね。

    戴冠式のシーンからシシィが舞台前方に進んでトートとデュエット。銀橋で歌い踊るんですけど、どうもこの場面、東宝エリザを見た時も思ったんですけど、何となくストーリーの流れから浮いているような気がしました。特に宝塚の方は銀橋で二人の世界を作っているので、「これってやっぱり歌って踊るミュージカルだったんだぁ」と思いました。私は普通にストーリーが流れている中で突如歌いだす典型的な(?)ミュージカルって苦手なんですよね。歌を前面に出されると、私の中の絶対音感が歌だけを取り出して評価し始めるし^^; この場面、その“ミュージカル”的香りが漂ってきて……ま、ダンスは素敵だったし、トート閣下が素敵なので結局は全てOKなのかも(笑)

    第7場:「病院」
    エリザベートが「魂の自由」を歌った後、ヴィンディッシュ嬢にストールをかけてあげるシーン、東宝版にはないんですけど、このシーンがあることで「魂の自由」が引き立っていると思いました。これは是非、東宝版にも取り入れてほしい!!夕焼けの空の中をスターレイ夫人と立ち去りながら、「私だけに」を歌うところ、シシィの孤独感、閉塞感が伝わってきて胸がつまりました(>_<。) 隣の席に座ってた女性は泣いてた……

    第10場:「控えの間」
    「僕はママの鏡だから」を歌うルドルフ、切なかったですね。幼い時に母親から引き離され、物心ついた頃には母は放浪の旅でいない……そして最後に、頼りたかった母親から「あなたはもう大人、その手で解決できる」と見放されてしまう。今回はエリザベートのセリフがはっきり聞こえてきたので、ルドルフに思いっきり同情してしまいました。

    第11場:「鏡の間」
    黒天使、素敵でした〜☆鏡から次々と出てきてトートを囲んで踊りだすところは「こいつら、マフィアの集団か?!」と思ってしまいましたが(笑)、ルドルフを翻弄して死に向かわせるダンス、よかったですぅ〜〜しかもトート閣下の「死にたいのか?」というセリフ、ドキドキしちゃいました。内野トートが見せる妖艶さとはまた違ったこのドキドキ感……認めます!彩輝トートにも惚れてます(//∇//)

    第12場:「葬儀」
    シシィの後悔、嘆き……東宝版ではシシィの自分勝手さ等、マイナスの面も表現されているので「仕方ないよなぁ〜」と冷静に見ていたのですが、宝塚版の方は毒気が抜かれている分ストレートにシシィに感情移入できました。かわいそうだなぁ〜って素直にウルウル。

    「死なせて」というシシィにトートが死の接吻を与える直前で「死は逃げ場ではない!」と拒む。東宝版にはこのセリフがないので、宝塚の方が分かりやすいという意見がありますが、私はやはりなぜトートが拒んだのか、理解できない部分がある(__?) 宝塚版では、この後、「闇が広がる」がリプライズされてトートが苦悩の表情を表すので、何となくしっくりくるような気がするのですが、やっぱり納得できない。生と死が愛し合う矛盾なのか、はたまた私の理解力がないのか…

    第13場B:「レマン湖畔」
    年老いたフランツとシシィが再会する場面。今回は私の中でのフランツ評価が「☆3つですっ!」ということもあって、フランツに思いっきり同情してしまいました。「君の港はどこなんだい?」「最後は一緒にいたい」なんて言われたら、私だったらウィーンに帰っていっちゃうかも(爆) ホント、やさしいなぁ〜〜って思いました。「シシィ、帰ってあげなよ」って……

    「夜のボート」の歌詞、東宝版とはかなり違っていました。エリザベートorトートの主役の違いのせいもありますが、多分エリザベートの描き方が違うことが大きな理由だと思いました。東宝版には、「余りに多くを望みすぎるよ」というフランツのパートや、「一度私の目でみてくれたならあなたの誤解も解けるでしょう」というエリザベートのパートがありますが、宝塚版にはない。宝塚版ではエリザベートが「ボートつけようとしても、夜霧にまかれ相手見失う」と歌っているので、フランツを愛していたことが強調されているように感じましたが、また、東宝版では「すれ違うたびに孤独は深まり安らぎは遠く見える」となっているので、必ずしも愛しているわけではないし、自由を求めたエリザベートが犯した罪の部分も読み取れる。しかも、最後にフランツの「愛してる」という言葉に対して「分かって、無理よ。私には」と拒む。大人の描き方なんですよね……スパイスがきいているというか。

    宝塚版で、フランツとシシィが歌うバックで寄り添いながら去っていく老夫婦がいました。すれ違いの歌を歌う二人と対照的で心にずっしりきました。時代や運命が変わっていたなら、この二人も老夫婦のようになれたかもしれないのになぁ。

    第14場:「霊廟」
    宝塚版には「悪夢」がないので、トート閣下のマエストロ姿がないんですよね〜〜でも、あれは男性のお茶目でカワイイ面を表せないと無理があると思うので、男役の演じるトートには必要ないかと……

    でも、フランツとトートの対決シーンはよかったです(≧∇≦) 今回はフランツも十分すぎるほど素敵なので(浮気者っ!)、鬼気迫るものがありました。「エリザベートは私の妻だ」「愛している」というフランツの言葉にも説得力がある!!

    ただし、気になったことが二つ。一つは、この対決、舞台の中央で繰り広げられるのですが、第2幕第1場の「私が踊る時」にも感じたのと同様、「あぁぁ〜〜ミュージカルの香り全開だぁぁ」という点。やっぱりトート閣下とフランツは同じ目線で喋ってはいけないの〜〜これ、私のこだわり☆もう一つは、最終答弁でフランツがトートに「エリザベートはあなたを愛してはいない」「認めるのが怖いだけなんだ」みたいなことを言っているはずなんですけど、今回それが聞き取れなくて……はっきり聞きたかったよぉぉぉ(;_;)

    第15場:「エピローグ」
    やはり東宝版とは大きく違いました。東宝版は、やっと手に入れたエリザベートに死の接吻を与えて黄泉の世界に迎えるという感じになっていましたが、宝塚版は、エリザベートの方からトートの胸に飛び込んで抱き合ってトートもシシィも嬉しそう。長年はなれていた恋人とやっと再会できたような感じで……まぁ、こちらはトートとシシィの恋愛ストーリーなので、めでたくハッピーエンド☆ 最後の「愛のテーマ」の歌詞でも、「二人きりで泳いで渡ろうよ〜愛と言う名前の深い湖を」とトート閣下は歌ってるし、ラストは「決して終わる時など来ないあなた(お前)の愛」だし。東宝版だと「沈む世界に別れを告げたなら、終わる時のない永遠に旅立とう」「それでも私(お前)は命ゆだねる、私(俺)だけに」なんですよね。単なるハッピーエンドではない。だから最後の切なすぎるキスシーンやトートのかもし出す複雑な感情が生まれる。宝塚版は、トートの愛が報われ、二人で仲良く昇天していくので、素直に「トート閣下、良かったねぇ〜長い間、待ってた甲斐があったねぇ」って思えました。

    それにしても、彩輝トート、罪ですよぉぉ〜〜私の心をちょぴっとだけとはいえ、持っていってしまいましたから。

    宝塚の方は、フィナーレが2場分あるので、全体的にストーリーの展開が早いように感じました。そのフィナーレなんですけど……結構、言いたい放題なので「勝手にコラム」のカテゴリーの中に書きました。ファンの方の気分を害してはいけないと思いますので、読みたくない方は無視していただければと思います\(_ _)


    【宝塚その後】

     今回が初宝塚でしたが、存分に楽しませてもらいました。男性を女性が演じる点に代表されるように、宝塚は「究極の非現実を演出する夢の世界」だと思いました。劇場内部もお城のようで……エントランスには赤じゅうたんに螺旋階段!!こういうお姫様的なもの、けっこう好きなんですよね♪ 以前、TBS「情熱大陸」で、エリザの演出をされている小池修一郎先生も「虚構の世界をいかに作るかが大切だ」とおっしゃっていました。劇場って非日常を味わえる場所だと思うんですよね。なので、ここまで徹底してもらえると非常に嬉しい……( ̄▽ ̄) はまってしまう気持ちもわかる気がします。

     東京でこんな世界ができるのなら、本場の大劇場は一体……行きたくなりましたよ^^; 来年2月にベルばらをやるんですよね。もちろん東京公演もありますけど、またあの異常な争奪戦(+_;) もちろん関西も取りにくいとは思いますけど、東京よりは…というかすかな希望を抱いて、大劇場遠征を決意!!

    2005年4月24日 記

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